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ももんじい(百々爺) [momonjii]

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百々爺(もゝんぢい)未ㇾ詳。愚(ぐ)按ずるに、山東(さんとう)に摸捫窠(ももんぐは)と称するもの、一名野襖(のぶすま)ともいふとぞ。京子(けいし)の人こ小児怖しめて啼(なき)を止(とゞ)むるに元興寺(がごぢ)といふ。もゝんぐはとがごしとふたつのものを合わせて、もゝんぢいといふ。原野(げんや)夜ふけてゆきゝたえ、きりとぢ風すごきとき、老夫(ろうふ)と化(け)して出て遊ぶ。行旅(こうりょ)の人これに遭(あ)へば、かならず病(や)むといへり。鳥山石燕『今昔画図続百鬼』
原野に出没する老人の姿をした妖怪。
これに遭うと病気になると云う。
野衾(のぶすま)が年を経て変化したものと云う説や、 野衾が人間界へ遊びに行く時に人型に化けたものと云う説もある。
妖怪の児童語「モモンガ」「モモンガー」「モモッコー」「モモンジー」の変化であるとしたり。
もう1つの児童語「ガゴヂ」(「ガゴー」「ガゴジン」「ガゴゼ」等)を合わせたものを百々爺(ももんじい)だと記してもある。
子供の躾教育において生まれた妖怪なのだろう。

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