てんじょうくだり(天井下り) [tenjoukudari]
- むかし茨木(いばらき)童子は綱(つな)が伯母(おば)と化(け)して破風(はふ)をやぶりて出(いで)、今この妖怪(ようくはい)は美人(びじん)にあらずして天井(てんぜう)より落(おつ)。世俗の諺(ことはざ)に天井見せるといふは、かゝるおそろしきめを見する事にや。 鳥山石燕『今昔画図続百鬼』
- 天井から逆さまにぶら下がり出てくる妖怪。
驚かすだけで別に危害を加える事はないようだ。
解説を読むと、てっきりオッサン妖怪と思いきや女妖怪だった...。
「天井を見せる」と言うのは、人を困らせるという意味らしい。 昔は、天井裏に見せたくない物を隠しておく習慣があったのかしら。
まあ、こんなのが天井から下がってきたら困るっちゃ困るなぁ〜。
これは、石燕先生の言葉遊びから創作された妖怪との見方が高いそうだ。