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いつまで(以津真天) [itsumade]

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広有(ひろあり)、いつまでいつまでと鳴(なき)し怪鳥(けてう)を射(ゐ)し事、太平記(たいへいき)に委(くは)し。 鳥山石燕『今昔画図続百鬼』
太平記によると、紫宸殿の上空に夜になると「いつまでも、いつまでも」と鳴く怪鳥が現れるようなった。
貴族達は不吉に思い、源頼政の退治にちなみ、隠岐次郎左衛門広有と云う人に退治を依頼する。

広有さんは鏑矢で見事射止めるが、その怪鳥、顔は人面、身体は蛇、曲がったくちばしには鋸状の歯が並び、両足には剣の様な鋭い爪がついていた。
翼を広がると1丈6尺(約4.8メートル)もあり、まさに怪鳥であったと。

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