ほねおんな(骨女) [honeonna]
- これは御伽(おとぎ)ばうこに見えたる年ふる女の骸骨(がいこつ)、牡丹(ぼたん)の燈籠(とうろう)を携(たづき)へ、人間(にんげん)の交(まぢはり)をなせし形(かたち)にして、もとは剪燈神話(ぜんとうしんわ)のうちに牡丹燈記(ぼたんとうのき)とてあり。 鳥山石燕『今昔画図続百鬼』
- その名のとおり骸骨姿の女性の妖怪。
解説文を読むと「牡丹燈籠」に出てくる亡霊であることが分かる。
「牡丹燈籠」と言えば、三遊亭円朝の「怪談牡丹灯籠」のお露さんが有名だが、この骨女は、「伽婢子(おとぎぼうこ)』の一編「牡丹灯篭」に登場する“弥子(いやこ)”のことらしい。
私の中の骨女は、やはり水木大先生の骨女。
赤舌や大首に取り入り、ねずみ男を下僕とする悪女。
なんか変な魅力があった。